ホテル予約は国内サイトと海外サイトどっちがいい？8項目で徹底比較

旅行や出張でホテルを予約するときに旅行予約サイトを利用する人は多いと思います。

旅行予約サイトには大きく分けて、じゃらんや楽天トラベル、Yahoo!トラベルなどの国内企業が運営しているサイトと、agoda、Booking.com、Expediaなどの海外資本のサイトがあります。

国内サイトと海外サイトではどのような違いがあるでしょうか？

今回は、8項目に分けて、どちらのほうがおすすめかを比較していきます。

掲載されているホテルで国内/海外サイトを比較

ホテル予約サイトによって掲載されているホテルの数や種類は異なります。

では、国内サイト、海外サイトのどちらのほうが選択肢が多いでしょうか。

掲載ホテル数

ほとんどのサイトで掲載ホテル数の情報がなかったため、実際に検索して比較してみました。

「札幌（または札幌市）、大人2名、ある閑散期の平日」で検索した結果は図のようになりました。

国内/海外サイト	旅行予約サイト	掲載ホテル件数
国内サイト	楽天トラベル	348件
	Yahoo!トラベル	166件
	じゃらん	211件
海外サイト	Expedia	300件以上
	Booking.com	694件
	Trip.com	377件

地域の絞り込みに関しては札幌市内の温泉郷を含む含まないなど、どの地域まで含めるかはサイトにより異なります。

単純な比較は難しいのですが、海外サイトのほうが掲載ホテル数は多いようです。

掲載ホテルの種類

数年前までは国内サイトでは一般的なホテルや旅館が掲載されていた印象でしたが、現在はドミトリーの宿も掲載されています。

国内/海外サイトともドミトリーから高級ホテルまで網羅しており、掲載ホテルの種類は基本的には大きな違いはありません。

ただし、海外サイトはディズニー直営ホテルが未掲載、星のや系列で予約を受け付けていない宿があるなど、人気の有名ホテルで利用できないホテルも見かけます。

一方で、海外サイトのほうが長期向けレジデンスやユニークな形態は宿が若干多い傾向にはありました。

使い勝手で国内/海外サイトを比較

次に検索方法や情報量などのサイト自体の使いやすさを比較していきます。

検索のしやすさ

	検索の特徴	具体例
国内サイト	日本人の感覚に合った検索機能	地域指定：地図でも可能 検索条件：和室・温泉等 子どもの指定：学年
海外サイト	シンプル、海外の感覚に近い検索機能	地域指定：文字入力 検索条件：LGBTQ、バリアフリー等 子どもの指定：年齢

日本/海外サイトそれぞれの検索機能の特徴は次のとおりです。

海外サイトのシンプルさを好む人もいますが、日本サイトのほうが日本人の感覚に合わせているので、多くの人にとって使いやすいと感じるでしょう。

ホテルの情報

	掲載内容
国内サイト	設備・サービスに加えて お料理や温泉、こだわりポイントも詳しく説明
海外サイト	基本、設備やサービスのみ

ホテルの情報は国内サイトのほうが詳細に記載されています。

お料理や温泉、こだわりのポイントなどの情報も写真を交えて詳しく掲載しているホテルも多く、質・量ともに海外サイトに比べ充実しています。

反対に海外サイトはシンプルに設備やサービスをまとめてあり、こちらを好む人も少なくないようです。

口コミ

	日本語の口コミ	外国語の口コミ
国内サイト	◯	△
海外サイト	◯	◯

国内/海外サイトとも、日本語の口コミ情報はたくさん掲載されていますのでどちらを見ても参考になります。

訪日外国人は海外サイトで予約することが多く、外国人の口コミは海外サイトのほうが多いので、訪日外国人の声も知りたい場合は海外サイトの口コミをチェックしましょう。

宿泊プラン

	宿泊プラン	具体例
国内サイト	好みや目的に合った特別プランがある	ノベルティグッズテーマパークのチケット付きなど
海外サイト	シンプルな選択がメイン	部屋のランク朝食夕食の有無など

海外サイトは部屋のランクと朝食夕食の有無のみをシンプルに選択するだけのケースが多いです。

一方で、国内サイトではホテルによっては夕食が選択できたり、ノベリティグッズやテーマパークのチケットがついているプランがあったりと、好みや目的に合ったプランを選択できます。

食事やテーマパークが目的の場合は国内サイトのほうが魅力的なプランが見つけられそうですね。

料金・安全性で国内/海外サイトを比較

最後に料金や安全性はどちらのほうが優れているかを比較します。

料金

海外サイトは「キャンペーン情報」が頻繁に表示され、うまく予約すれば非常にお得な料金で泊まれることがあります。

ただ、全体的にみて、海外サイトのほうが若干安い傾向にはあるものの、基本的には国内/海外サイトで大きな差はなさそうです。

試しに「大人2名 閑散期の任意の日 キャンセル可」で検索してみました。

国内/海外サイト	旅行予約サイト	コンラット大阪 （食事なし）	料理旅館 金沢茶屋 （2食付）	ホテルオークラ東京ベイ （食事なし）
国内サイト	楽天トラベル	96,710 ※クレジット払い限定	63,800	34,594
	Yahoo!トラベル	101,800	59,400	34,594
	じゃらん	101,800	61,600	34,594
海外サイト	Expedia	101,800	60,682	30,525
	Booking.com	101,800	–	31,135
	Trip.com	101,800	56,369	33,599

また、日本サイトは通常のお買い物などでも使えるポイントが還元されるサイトもあります。

ポイントも加味すると日本のサイトのほうがお得になることも少なくありません。

どちらがお得かは「個々のホテルと予約するタイミングによる」といえます。

安全性

海外サイトはお得な料金を見つけても、予約確定直前の画面で料金が変わっていることがあったり、キャンセル不可だったりと、しっかりと確認しないと思わぬ料金・条件で予約してしまう可能性があります。

日本のサイトでは最初に提示された料金と確定前の料金が違うというケースは見かけず、安心です。

さらに、料金の問題だけでなく、ダブルブッキングや予約ができていないなど、様々なトラブルの情報は海外サイトのほうが多く見つかります。

過去には、満室なのに空室があるとするカラ売りや、地図の場所に向かうと宿泊施設そのものがなかったといったトラブルもニュースになっていました。

万が一、何らかの問題が発生した場合、海外サイトは日本の旅行法の影響外のサイトが多く、十分なトラブル対応をしてもらえない可能性があります。

日本サイトで予約してもトラブルが発生する可能性はゼロではないですが、安全性に関しては日本のサイトのほうが安心です。

ホテル予約は国内サイトと海外サイトどっちがおすすめ？

ここまで、国内/海外サイトを比較してきましたが、では、それぞれのサイトはどのような人におすすめでしょうか。

それぞれ見ていきます。

国内サイトが向いている人

万人に向いているといえますが、特に次の人は国内サイトでの予約がおすすめです。

海外サイトが向いている人

海外サイトがおすすめなのは以下のような人です。

ただし、国内サイトのほうがベストのプランが見つかる場合もあるので、余裕があればどちらも確認するとよいでしょう。

それぞれのサイトの特徴を把握して、ご自身に合ったサイトを利用しましょう！